桐(キリ)はキリ科(以前はゴマノハグサ科に分類していた)の落葉広葉樹で、英語ではpaulownia(ポローニア)と呼ばれます。
・ホルムアルデヒドを含まない
			「桐」はホルムアルデヒドを含まみません。
			・調湿作用に長けている
			桐は、変化のあった温度や湿度に応じた平衡含水率になろうと、大気中の水分を取り込んだり放出したりするのです。
			調湿作用に長けている一方で湿度が高い所では水分を吸い続け、乾燥している所では桐に含まれる水分を出し続けてしまいますので
			換気を良くするなど桐を気にかけてあげることも必要です。
			・耐朽性が高い
			軽くてやわらかい桐材は腐りやすいと考えられがちですが、実は極めて腐りにくい木材なのです。
			それは桐材に防腐成分のタンニンが多く含まれているからです。
			・伝導率が低い(冬は暖かく、夏は涼しい)
			桐は熱伝導率が低いため、熱くなりにくく冷たくなりにくいのです。
			冬では自分の熱が跳ね返ってくるので足の裏がひんやりしにくいです。夏はべたづかずさらさらして気持ち良いです。
			・軽い
			桐は世界第2位の軽さです。しかし、軽い割合に強度もなかなかあります。スギの2/3の強度です。
			抗曲強70%程度の強さを持ちます。
			・やわらかい
			桐はとてもやわらいかい材料です。クッションのような役目をするので床や壁に上手に使用することで転倒などによるけがの防止につながります。
 
			小さいお子様がいる方も硬い木や硬い材料よりも安心して使っていただけます。
			・傷つきやすい
			上記にも記載している通り桐の高いクッション性は、柔らかさです。 ですから、桐を長くお使いになれば、傷がついてしまうこともあります。
			どの素材も、傷が全くつかないということはありえませんが、桐は他の素材に比べ、傷つきやすいということを理解しておいてください。
			ですが、桐が傷つきやすいということ=衝撃から守ってくれている というふうに考えることができます。
			こうした傷つきやすい素材が身近にあることで、物を大切に扱おうという心が育っていきます。
自然素材の利用について
			無垢材は自然素材の為、それぞれ原木に色や木目などによる表情の違いがあります。
			限りある資源の有効活用や環境保護を考慮し、補修をしている場合もございます。
			また、湿気や乾燥など環境による収縮・反り・割れや変色・日焼けといった自然素材特有の現象が起きます。
			桐材も例外ではありません。
			桐にはさまざまな特性がございます。これらの特性ご理解いただいたうえで、本物の木に触れ・感じる「自然と住まう」生活をお過ごし下さい。
			下記は桐材とお付き合い頂くうえで必ずご確認いただきたい事項です。
			よくお読みください。
				下記の状況下においては施工中および施工後のトラブルが起きる場合がございます。
			・直射日光が当たる場所。
			・冷暖房の風が直接当たる場所。
			・低湿地や沼、田んぼに囲まれた場所。
			・海辺や湖などの近く。
			・森林や地下水が近くに流れている場所。
			・地下部分。
			・水抜けの可能性がある環境の場所。
			 (配管まわりや開口部結露にもご注意ください。)
			・床下と地面が20cm以下になる場所。
			 (リフォーム工事等の際はご注意ください。)
施工説明書がございます商品はよくお読みの上、正しく施工してください。
			桐材はその特性から施工に注意を要します。それ以外の施工方法によりトラブルが生じた場合、弊社は一切の責任を負いかねます。
			また、現場の状況により説明書通りに施工いただいても割れなどを生じることもございますので、ご理解の上ご利用ください。
			無垢材を含む自然素材を保管される場合には十分ご配慮下さい。また開封後は24時間以上現場の空気になじませてから施工してください。
			なるべく天気の良い「湿度の低い日」に施工してください。過度の湿気はシミ、変色、反りなどの原因となります。
			材では賄えないほどの湿度が高いときは除湿剤、防虫剤を置くことをお勧めいたします。乾燥し晴れた日に定期的な換気も行ってください。
			傷や汚れの防止のために十分な養生をお願い致します。
			●シミ、手垢、日焼け、アク、カビには弊社で取り扱いの『桐専用メンテナンス剤』をご利用ください。
			虫害発生の際は、殺虫剤を噴霧するなどして早急に対処してください。
製品には表面がザラつく部分があることがございます。
			これは「逆目」と呼ばれます。
			木材の木目と逆の方向に切削した場合に発生しますが、品質に問題ございません。
			気になる場合には、表面をサンディングすることにより、目立たなくすることができます。
			但し、塗装品の場合にはサンディングにより色落ちするため、ご注意ください。
桐には防腐効果のあるタンニンが含まれます。
			このタンニンは、時間がたつと空気中の水分の影響を受け内部から溶出し黒ずんだ様相を呈しますが、品質には問題ございません。
			タンニンはお茶などに含まれる渋みの成分で、防虫・防腐・抗菌の働きがあって近年注目されています。
			桐はタンニンを 分泌させ、シロアリや腐りなどから自身を守っています。
総桐集成板など各種板、床材、羽目板や腰壁のパネルには、サネ加工を施している商品がございます。
			これらのサネがまれに欠けている場合もございます。
			サネは、施工後、目に触れない部分になります。
			そのため、弊社では限られた資源を無駄にしないため軽微な欠けは許容しております。
			ご理解くださいますようお願いいたします。
			なお、施工の際にはサネが欠けている部分を避けて釘の打ち込みを行ってください。
同舟の桐製品は薬剤を使用せず、熱処理でのみ虫の駆除を行っております。
			熱処理により虫や卵は死滅いたします。
			商品には、稀に虫食いの後が残っているものもございますが、表面に使用するもの以外では許容しております。
			限られた資源を無駄にしないため、ご理解くださいますようお願いいたします。
商品には、塗装を施している商品もございます。
			これらの商品に関しましては、メンテナンス以外での塗装は色ムラなどの原因になるためおやめください。
			無塗装の商品を塗装する場合には、自然素材の特性を損なわない自然塗料での塗装をおすすめいたします。
			弊社にも取り扱いの自然塗料ナチュラルファシオがございます。ご参照ください。
			なお、自然素材のため、素材の質によっては色味に違いが出る場合がございますので予めご了承ください。
